2022年に断熱等級5・6・7が新設されました。これまでの最高等級がしょぼい等級4であったことを考えると、国もしっかり対応してくれたなと思います。
しかし、この断熱等級引き上げについて、いろんな人が各々のポジショントークを繰り広げていて、どこまで断熱性能を上げれば良いかわかりません。
そこで今回は、断熱等級6(UA値0.23)の家に実際に住んでいる私のポジショントーク記事です(笑)
結論から言うと、北海道のような寒冷地では断熱等級6を目指すのがコスパ的にもちょうど良い。光熱費が安くなるので回収できる!です。
なお、私は-20℃にもなる北海道・地元工務店で高気密高断熱にこだわり家づくりをしました。最も気候の厳しい環境での家づくりは多くの人の参考になるかと思い、妻のブログを間借りして運営しています。
ちなみに、我が家の性能はこんな感じ。
Ua値0.23 C値0.18 第1種換気ステム エアコン1台で全室暖房 耐震等級3 ZEH住宅 太陽光パネル7.8kW・パワコン5.5kW搭載 Q1住宅Level3
北海道のような寒冷地ならコスト回収可能
北海道のような寒冷地なら断熱性能にコストをかけても光熱費で回収できる可能性が高いです。
うちの場合、G1&3種換気からG2.5+1種換気にすると100万くらいコストアップと説明がありました。一方で光熱費は年間6万円(灯油100円換算)の節約できるとのシミュレーション。
つまり17年でペイできる。快適性も上がるし断熱性能をあげる以外の選択肢がありませんね!
断熱等級6・G2を標準とするHMや工務店を選ぼう
しかし、これらの価格は工務店ごとで変わります。私の経験でも断熱等級5やG1を標準とする工務店に等級6・G2へグレードアップお願いをしたら、UA値0.28くらいで140万のアップでした。
そもそも断熱性能アップにしっかりと対応してくれない工務店もありました。断熱等級6やG2レベルを標準としている工務店の方がコスパはいいかもしれません。
あくまでも高断熱化へのコストアップと光熱費のシミュレーションをしてくれる工務店で検討してください。施主主導による無理やりな高断熱化はトラブルを生む可能性が高くなりますよ。
ちなみに、私のトラブルの話は、私はプロ施主になりきれなかったクレーマー?工務店とトラブルになった時のお話を参考にしてください。いろいろやらかしましたら(笑)
第1種換気を採用しよう
第1種換気システムも必須です。なぜなら、暖房エネルギーの削減に大きく貢献するからです。
例えば、新住協の鎌田先生によると札幌では第3種と比べて27%も削減でき、灯油1L=100円で換算すると年間23,000円節約することができます。
機械の耐用年数を10年と考えると23万円から機械のコストを引いてもお得なら、1種換気を付ける以外の選択肢はありませんね。
もちろん、熱交換されるので冬から入ってくる冷たい空気も緩和されるので、家の中も快適性も上がります。
第1種換気は光熱費は下がり快適性は上がる第3種換気よりも優れた換気システムです。絶対に採用しましょう!
工務店が得意とする第1種換気を選ぼう
第1種換気システムにはダクト式とダクトレスがありますが、工務店が得意とする施工実績の多い方を採用した方が無難だと思います。
なぜなら、それぞれメリット・デメリットがあり、特にダクト式はダクト計画が難しいからです。
例えば、ダクト計画に失敗するとダクト内が結露したりカビたりして、汚れた空気が室内に入ってくるという話もあります。
一方でダクト式の施工実績の多い工務店では、きちんとした施工をした上でメンテナンスをしていけば、ダクト内は汚れないという意見もあります。
1種換気ダクト内部は本当に汚れるのか? メンテは必要なのか? – オーガニックスタジオ新潟 (organic-studio.jp)
ダクト式・ダクトレスにはそれぞれメリット・デメリットがあり、完璧な換気システムはありません。
調べていくうちに、自分の好みの換気システムが見つかるかもしれませんが、何よりも施工ミスが怖いです。換気は健康被害に直結し得るものと考えると、工務店にとって施工実績が多い1種換気を採用するのが無難だと思います。
G3や断熱等級7は難しい
北海道のような寒冷地ではUA値0.2以下のG3や断熱等級7のハードルは高い。なぜなら、断熱にかけたコストを暖房費で回収は難しいからです。
もちろん、平屋にするとUA値0.2を切ることもあります。例えば、うちの断熱構成でも平屋にするとG3・断熱等級7になりますが、それは計算マジックによるものだと思っています。
お金に余裕があれば別ですが、最低でもG2・断熱等級6を目指しましょう!
1年間の光熱費は?太陽光発電も必須
断熱等級6やG2にすると電気代も安くなります。2023年の我が家の電気代はオール電化で15万円ほど。断熱は壊れないので、これが今後も続くはず。
太陽光発電の売電も11万円くらいあったので、実質の電気代は4万円くらい。どうですか?安くないですか?年間で4万円くらいですよ?
断熱性を上げると、光熱費も安くなります。もちろん、太陽光発電というチートを使っていますが、これも8.6年ほどでコスト回収できる見込み。
G2や断熱等級6と太陽光発電のコンビは最強です。雪国の北海道でも十分に元が取れます。
なお、詳しい電気代や太陽光発電については、2023年の北海道の電気代と太陽光発電の売電は?本当にお得なの?の記事を見てください。
おわりに
断熱にコストかけて光熱費を下げる。総額は上がるけど、光熱費は上がる一方だから回収しやすい。よくある話です。
しかし、断熱にかけたコストをシミュレーション通りに本当に回収できるかはわからない。光熱費と建築費、メンテコストの関係は投資の考えに近いとも考えられます。
快適性の向上も考えるとさらに複雑。では、どうしたら良いのか?
それは、私たち施主が何を大切にして家づくりをしたいかが重要だと思います。例えば、私の場合、生まれてからずーと寒い家で生活してきたので、建築費が多少上がったとしても暖かい家が欲しかったのです。
コストのシミュレーションしてもらった結果、断熱等級6・G2グレードの家が建てられると判断しました。
もちろん、予算に余裕がある人は、断熱等級7やG3、パッシブハウスの家を建てるのも良いと思います。断熱等級6やG2が時代遅れになる日も来るかもしれないですからね。
とは言え、北海道のような寒冷地では断熱性能にお金をかけても、光熱費が安くなる可能性が高いです。積極的に断熱等級6やG2グレードを検討してみてください!
最後までお読みいただきありがとうございます。
なお当ブログでは子育てするパパママにとって「そうそう、こんなのが欲しかったの!」と思えるような商品レビュー記事も書いています。気になる方はこちらからどうぞ!
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