- 子どもが嘘ばかりつく
- 子どもが嘘をついたらどうしたらいいの?
- 怒っても意味がない感じもする
こんな悩みに答えます。
子どもが嘘をついたら、親としてとても悲しいですよね。私もそうでした。
今回は子どもが嘘をつく原因とその対処法について解説します。
結論から言うと、子どもの話を否定せず最後まで聴くことで少しずつ素直に話してくれるようになります。
嘘をついてほしくないからこそ、子どもの話を受け入れてほしいのです。聴く以上の特効薬はありません。
子どもは心から自分の話を聴いてほしいと感じています。
では、具体的に解説します。
なぜ嘘をつくのか
なぜ子どもは嘘をつくのか。いろんな理由があります。例えば、
- やりたくない
- 心配かけたくない
- 怒られたくない
宿題をやりたくないから、やったと嘘をつく。
いじめられているけど、心配かけたくないから嘘をつく。
学校からのプリントを失くしちゃったけど、怒られたくないから嘘をつく。
いろんな状況が考えられますが、これらに共通するのは「正直に話せない」という理由が背景にあるのです。
では、なぜ子どもたちは親に正直に話せないのか?
どうせ自分の話なんて聞いてくれないと子どもが思っている
なぜ子どもたちは正直に話せないのか?
それは、どうせ自分の話なんて聞いてくれないと子どもが思っているからなのです。
例えば、
- 正直に言ったけど、怒られる
- 自分の言い分なんて聴き入れてもらえない
- もう怒られたくない
- 自分を守りたい
このような経験を繰り返すと子どもたちは正直に話せなくなり、嘘をつくようになります。
なぜなら、正直に言っても怒られるから。それなら、嘘をついたほうが良いと考えるようになるからなのです。
子どものしょうもない言い訳を受け入れたほうが良いってこと?そんな声が聞こえてきそうですが、それは違います。
なぜなら、大人からするとしょうもない理由かもしれませんが、子どもにとっては子どもなりのちゃんとした理由だからです。
それを頭ごなしに否定されたら、子どもだって正直に言わなくなってしまいます。
つまり、最大の理由は子どもの話をちゃんと受け止めて聴いていないからだったのです。
では、具体的な例をもとに、どう話を受け止めて聴けば良いのか具体的に解説します。
子どもの話を受け取りしっかり聴こう
学校からの連絡プリントをもらっていないと嘘
Q:学校からの連絡プリントをもらっていないと嘘を子どもが言った場合
このよくある状況はでは、どう対応したら良いのでしょうか。
A:「プリントもらっていないんだね。明日学校行ったら忘れずもらってくるんだよ。」と子どもの話を否定せず、受け取りましょう。
一見すると、子どもの嘘を肯定しているように感じるかもしれませんが、
「明日、先生に言ってプリントをもらってくる」「失くしたというトラブルを自分の力で解決できる」と子どもの力を信頼しているのです。
子どもも嘘をついたらいけないとわかっています。
「プリントがない」という事実だけで「怒られるかも…」とビクビクだってしています。
子どもは「失くしちゃった」と正直に言ったら「だらしないわね!」と怒られるのが嫌なのです。
だからこそ、何を言っても受け取ってもらえるという経験をたくさん積ませてあげてください。
子どもの「あれ?怒られなかった」「話を受け取ってもらえた」という経験が、「正直に言ってみてもいいかも…」という気持ちにさせるのです。
聴き方のコツについてはこちらも参考にして下さい👇
「正直に言ってくれてありがとう」を伝えよう
どんな小さなことでも構わないので、正直に子どもが話してくれたら、「正直に言ってくれてありがとう」と伝えてあげてください。
なぜなら、子どもは「本当のことを言っても怒られなかった」「正直に言ったほうがいいんだ」と思うようになるから。
逆に、正直に言ったのに「なんでプリントなくしたの?」と「なんで?」と絶対に怒ってはいけません。
「正直に言っても怒られる。それなら嘘をついてごまかしたほうがまだマシ」と思うようになり、ますます嘘を言うようになってしまいます。
たとえ、ダメなことをしたとしても、正直に子どもが言ってくれたら「正直に言ってくれてありがとう。パパママはうれしいよ。」と、まずは子どもの話を受け取ってください。
注意やアドバイスはその後でも大丈夫です。
人を傷つけるような嘘だったら?
ダメな嘘もあります。
例えば、「人を傷つけるような嘘」です。
親として「なんで嘘をついたんだ!」と怒りが爆発しそうになるかもしれませんが、ダメなものはダメだと冷静に伝えましょう。
しかし、「人を傷つけるような嘘をつくなんて、パパママはすごく悲しい。」と親としての気持ちもIメッセージで伝えてください。
きっと、「パパママを悲しませちゃった…」と子どもの心に響くはずです。
私たち親の素直な気持ちが、正直に話そうとするきっかけになるかもしれないのです。
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思春期になったら?
思春期になると、「子どもの相談リストから外れないこと」が大切になります。
なぜなら、親子の距離感が難しくなる時期だから。
子ども自身の世界があり、親に正直に言いたくないことも増えてきています。
しかし、子どもの命を守るために嘘ではなく正直に言ってほしい時もあります。
例えば
- クラスメイトからいじめられている
- ネット上で知り合った人から「会おう」と誘われている
このような危険が迫っている時、親にちゃんと話せる関係であることが大切になります。
だからこそ、普段の会話から「聴く」を大切にし、子どもの相談リストから外れないようにしましょう。
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子どもが話してくれない…
子どもは嘘をつく生き物です。というより嘘をつかない人はいません。
しかし、「将来嘘をつくような人になってほしくない」という気持ちが強くなってしまうのが親だと思います。
だからこそ、子どもが嘘をついたら強く怒ってしまう。
これは親として当たり前の反応かもしれません。
しかし、強く怒ることが繰り返されると、子どもは「怒られたくない。そのためには嘘をついたほうがマシ」となってしまうのです。
嘘をついてほしくないのに、親の行動が子どもの嘘を助長してしまう。
正直なところ、うちもこの負のスパイラルに陥ってしまったことがあります。
幼稚園でトラブルがあったのに、「話したくない」と素直に言ってくれない時期がありました。とてもつらかったのを覚えています。
子どもを信じよう
そこで、夫婦で話し合いました。
- どんなに悪いことであっても、怒らず子どもの話を受け取って聴こう
- 正直に言っても怒られない。正直に言ったほうが良いんだ、と子どもが感じられるようにしよう
こんなふうに決心できたのは「子どもを信頼しよう」「子どもの力を信じよう」と夫婦で話し合うことができたからです。
私たち夫婦は「子どもも嘘をついたらいけないとわかっている。きっと素直に話してくれる。」と信じようとしました。
- 正直に言ってほしいんだ
- 正直に言ってくれたらうれしいだよね
- 正直に言ってくれてありがとう
こんな言葉も伝えました。これらは私たち夫婦の紛れもない本音でした。
少しずつ話すようになってきた
その結果、徐々に正直に話すようになってきたのです。もちろん、すぐ嘘を言わなくなるわけではありません。
「そういえば、最近いろんなこと話してくれるようになってきたね。」と後になって気づくことが多いです。
子どもを信頼し、子どもの話をしっかり聴いて本当によかったです。
しかし、これは家庭内だからこそできたことだと思います。おそらく学校ではなかなか難しいのではないでしょうか。
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だからこそ、せめて家族同士であれば正直に言っても怒られない。家族には安心安全があるんだ、ということを子どもに感じてほしいのです。
その結果、子どもが嘘をつく必要がなくなるのです。
そのためには、子どもの話をしっかり聴く以上の方法はありません。
今と比べて1回だけでもいいので、子どもの話を心から聴いてみてください。
今まさに、「子どもが嘘ばかり言う。正直に話してくれない」と悩んでいるパパママもきっと大丈夫です。
子どもの力を信じ、子どもの話を最後まで聴くことができれば、良い変化が生まれてくるはずです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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