自分がされたらどう思う?に効果なし。その理由と対策を解説

子育てのお悩みに答えたい
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  • 「自分がされたらどう思う?」と言っても効果が感じられない。
  • 何度注意しても同じことを繰り返す。

こんなお悩みにお答えします。

「自分がされたらどう思う?」「嫌だと思う…」

何度この会話をしたことか。それでも、また同じことをする子供たち。

このような蟻地獄のような状態に陥ってしまうことが誰にでもあるのではないでしょうか。

この記事では「自分がされたらどう思う?」の問題点とその解決策を紹介します。

ぜひ、今回の内容を参考にして、相手の立場になって考えられるようになる対話のスキルを身につけてください。

結論から言うと、「ママ、悲しい気持ちになった」と自分の素直な思いを伝えると効果的です。

では、その理由を解説していきます。

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「自分がされたらどう思う?」に効果はない

「自分がされたらどう思う?」

このように言うことが子育てや教育現場では一般的だと思います。

しかし、このような言い方には効果がありません。

え!?これが普通じゃないの?子どもも「嫌だと思う…」と答えているよ!

という声が聞こえてきそうです。

しかし、「自分がされたらどう思う?」で相手の立場になって考えるのは難しいのです。

なぜなら、人の想像力には限界があるからです。

たとえば、「自分が悪口言われたらどう思う?」と聞かれたら、「そりゃ、ムカつきますよ!」と言うと思います。

では、「あなたの大切なお子さんが、友達から悪口を言われたらどう思う?」と聞かれたら、自分が言われたら時よりも腹が立ちませんか?

同じ質問なのに、質問の対象が自分自身と大切なお子さんでは、感じ方が変わってくる。

つまり、「自分がされたらどう思う?」では想像力が足りず、相手の立場に立ち切れていないのです。

言い換えると、相手の立場になって考えたり、想像したりするのは限界があるのです。

これが、「自分がされたらどう思う」に効果がない理由になります。

では、どう言えば良いのでしょうか?

そのヒントがあの有名なてぃ先生が示唆してくれています。

「大切なママやパパがされたらどう思う?

子どもに聞く「自分がされたらどう思う?」は効果なし!?もっと響く言葉

てぃ先生によると、

  • 相手の気持ちを自分に投影することや相手の気持ちを察する能力は、脳の機能的にかなり高度なことである
  • この能力は、早くて小学校3-4年生頃から身に付き、扱えるようになるのは、小学校高学年や中学生レベルである。

この内容に私も100%同意します。

加えて言うと、大人になっても相手の立場になって物事を考えたり想像したりするのは、難しいし限界があると私は考えています。

大人でさえ難しいのに、小さな子どもではなおさら難しいのです。

そして、その解決策として、てぃ先生は

  • 「自分がされたらどう思う?」のではなく「ママが誰かに叩かれちゃったらどう思う?」と聞く
  • 自分の大事なママが誰かに叩かれたら、子ども自身が嫌だと感じる。
  • 大事な人が叩かれたら、自分自身が嫌な気持ちになる!という感情が自分がされたらどう思うか!の感情にとても良く似ている。

と説明しています。

これにも100%同意します。

「自分がされたらどう思う?」よりも「パパ(ママ)がされたらどう思う?」と言った方が子どもは自分がしたことの重大さを理解しやすいのです。

「大好きなパパやママがされたら、ぼく悲しい」と子どもは素直に理解できるのです。

ただし、この言い方はやや保育所や幼稚園、学校現場で先生方のような第三者が子どもに対して言った方が効果的なような気がします。

なぜなら、取っ組み合いの兄弟ケンカをして圧勝したお兄ちゃんにママが「パパが同じことされたらどう思う?」と言ったらどうでしょうか?

もちろん、「パパが叩かれたら嫌だよ…」と答えると思いますが、「なんで今ここでパパが出てくるの?」と少し違和感も感じます。

もちろん幼児ぐらいの小さい子なら問題ないと思いますが、小学生くらいになると「?」が頭によぎることもあるでしょう。

このように、てぃ先生の言い方では、親子間では少し違和感が残ってしまうのです。

そこで、子育てに応用した伝え方をご紹介します。

Iメッセージで伝える「ママ、悲しい気持ちになった」

  • お友達に意地悪して、お母さん嫌な気持ちになった
  • 兄弟で喧嘩ばっかりして、お母さん悲しい
  • 嘘つくなんて、お母さん嫌な気持ちになったし、すごく悲しい

このように自分の正直な気持ちを伝えてみてはどうでしょうか?

ママやパパの気持ちを直接伝えることで、「ぼく、ママを悲しませることしちゃったんだ…」と子どもが素直に受け入れやすくなります。

「パパが同じことをされたらどう思う?」よりも、目の前にいるママが「ママが、悲しい気持ちになった」と素直に伝えることで「ぼく、ダメなことしちゃったんだ…」と違和感なく感じることができるようになります。

もちろん、親としてどうしても「ダメなことはダメ」と伝えたい時もあるでしょう。

その時は、「嘘はダメだからね。お母さん、嘘つかれて悲しかった…」と言えばOKです。

または、「お友達のおもちゃをとったらダメだよ。お母さんだって大切にしているものを取られたら、悲しい気持ちになるし、息子君がお友達のおもちゃを取っているところなんて見たくない…。

と自分自身の気持ちを伝えるのもよいでしょう。

このような自分の気持ちを伝える言い方をIメッセージと言います。

Iメッセージについて詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。

コーチングを子育てに活かそう

子どもは何度も同じことを繰り返すものです。

たった1つの方法ですべてがうまくいく子育て論など存在しません。

いろんな角度からのアプローチを試し、目の前の子どもにあったやり方を試してほしいのです。

だからこそ、コーチングを子育てに活かしてほしいと思います。

私はコーチングを学び子育てに活かすようになってから、子どもが自分らしさを発揮し、パワフルかつしなやかになってきています。

ぜひ、コーチングを学んでマイナスになることはないと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

このブログでは子育てに関する悩みをコーチングの観点から解説しております。

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では、また♪

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