- コーチングって何?
- 本当に効果があるの?
- コーチングの注意点は?
- 子育てにどう活かすの?
このような疑問にお答えします!
今では多くの企業がコーチングを導入しています。
たとえば、日本ではカルロス・ゴーンが日産を立て直す際にコーチングを導入したり、日本ハムファイターズの黄金時代を支えたのが白井一幸氏によるコーチングというのも有名な話です。
今回はコーチングとは何か?を初めての人にもわかるように難しい言葉を使わず解説します。
コーチングとは
そもそもコーチングとは何か?
「質問のテクニックがコーチングである」とか「コーチングって質問ばっかりするやつでしょ?」とよく勘違いされていますが、まったく違います。
コーチングとは一言で表すと「人が自ら考え、自ら行動する力を身につけるコミュニケーション」のことを指します。
子育てコーチングに関するおすすめの本は【やる気を引き出す】おすすめ子育てコーチングの本9選の記事を参考にしてください。
ティーチングとの違い
魚を欲しがっている人に魚の取り方を教えるのがティーチングです
やり方を教えたら魚をとって食べて生きていけます。
しかし、もし川や海で魚が取れなくなってしまった場合、路頭に迷うことになります。
これと同じように、「もし今の会社がつぶれたり、クビになったら、一からやりなおす自信がありますか?」と聞かれて、自信をもってYESと言えますか?
ティーチングは、教えている人の限界が相手の限界になります。
言い換えると、教わっているもの以上のことができない人になる可能性があります。
つまり、教える人以上の力を相手に身につけるのはむずかしく、親や教師の限界が子どもの限界になってしまいます。
一方で、魚を欲しがっている人が、自らものごとを観察し、その人自身が自分で工夫しながら魚の取り方を編み出して魚をとれるようにするのがコーチングです
コーチングによって、自分で考えて魚の取り方を編み出した人は、たとえ川や海で魚が取れなくなっても、鳥やイノシシなどもとれるようになり、生きていけるでしょう。
なぜなら、自分で考える力があり、どんな状況でも生きていく術を身につけられるから。
このような人は「もし今の会社がつぶれたり、クビになっても、一からやり直す自信はありますか?」と聞かれても、自信をもってYESと言えるはずです。
コーチングは人が自ら観察しようとし、その人自身が自分で工夫しながら方法を編み出すスキルであり、これからの答えのない時代、変化の激しい時代に欠かすことのできない力をもたらします。
カウンセリングとの何が違うの?
コーチングとカウンセリングは一見似ているように感じますが、違います。
コーチングは行動に焦点をあてます
未来に向かって方法を探ります。
話を聞いてもらい、目標に向かって前進したいときはコーチングが有効になります。
カウンセリングは感情に焦点を当てます
過去の原因を探ります
ただ話を聞いてもらってすっきりしたい時はカウンセリングが有効になります。
ただ優秀なコーチはコーチングのスキルもカウンセリングのスキルも上手く使いながら、相手の成長をサポートしています。
コーチングの効果
- やる気が出る
- 主体性が養われる
- 自ら考え判断し行動できる
- 自己肯定感が高まる
- 持っている力を引き出せる
なぜ、このような力を引き出せるのか?
そのコーチングの秘密を教えます。
- 相手以上に相手を信じる
- 課題に対する答えは相手が持っている
- 100%相手の味方
これがコーチングの基本的なあり方です。
相手以上に相手には自己実現できる力があるんだと信じるところからはじまるのがコーチングです。
どんな時も自分を信じて、いつでも味方で、自分の意見を尊重してくれる人が身近にいたどうですか?
- もっとがんばろう(やる気)
- あんなこともやってみたい(やってみたい)
- そのためには、こうしたらいいかも(自ら考え判断し行動できる)
- あー、失敗しちゃった!でも、こうしたら次は上手くいくかも(自己肯定感)
- よーし!上手くいったぞ~♪(持っている力が引き出される)
と思えますよね。
自然とやる気もでるし、必要な勉強もたくさんするし、少しくらい失敗してもへこたれませんね。
これがコーチングの効果です。
コーチングのデメリットは?
コーチングが機能しない状況もあります。
たとえば、
- コーチとの信頼関係がない
- コーチを受けたいという意志がない(無理矢理やらされている)
- コーチにNOと言えない
- コーチに依存してしまっている時
コーチングにはコーチとの信頼関係が欠かせません。
コーチにYESともNOとも言える関係が大切になります。
信頼関係のない上司が部下をコーチングしようとすれば間違いなく失敗します。
または、コーチのことが好きすぎで「コーチの言っていることは全て正しいんだ」という依存状態でも機能しません。
一方で、ティーチングの方が機能する場合もある
たとえば、新入社員にいきなり「この場合どうしたらいいと思う?」と聞いても、何も出てこないというのは想像できますね。
つまり、新入社員など考える素地が全くなく状況や、戸惑っている場合、ルールや規則などすでに決まっているものについては教えた方が良い場合もあります。
コーチングの注意点
- 相手以上に相手を信じる
- 課題に対する答えは相手が持っている
- 100%相手の味方
このコーチングの3つの特徴を守ることが大事です。
本気で心の奥深い所から相手のことを信じなければなりません。
どんなにコーチ側に質問がする力があっても
「どうせ、目の前の人は自分で答えを出せないだろうな…」
「また、失敗したよ。この人ダメだな。」
と思っていたらその気持ちは相手の伝わってしまいます。
「信頼されていないな」と感じてしまったら、コーチのどんな適切な言葉も伝わりませんよね。
表面的な嘘っぽい軽い気持ちは相手に必ず伝わります。
コーチングではやり方よりあり方を大切にしています。
どんなに質問のテクニックがあっても、相手を心から信頼していなければ、コーチングは機能しません。
技術におぼれたコーチングはコーチングではなく、ただの質問(詰問)になります。
一方で、コーチング技術がなくても、相手の力を心から信じ、相手は答えを見つけ出せる、どんな時も味方であるというあり方であればコーチングは機能します。
コーチが、相手以上に相手を信じられるか、答えは必ず相手が持っていると見つけ出せると信じられるか、どんなときも100%相手の味方でいられるか、そんなコーチのあり方が問われます。
相手を思うあり方が相手の成長を促します。そのような時にコーチングが機能するのです。
コーチングを子育てに活かそう!
コーチングは、傾聴・承認・質問の3つのスキルが基本になります。
子育てに活かすためにも、これらのセンスを使い倒しましょう。
傾聴のスキル
「聴く」はコーチングの基本。人は自分の話しを聴いてくれた人の話を聴こうとします。子どもに話を聴いてほしい人におすすめ記事です。
承認のスキル
【Iメッセージって何?】子どものやる気を引き出したい人におすすめの記事。Iメッセージの基礎的な内容について幅広く書いています。
【実践的】子どものやる気を引き出すIメッセージを今すぐ使えるように解説しています。Iメッセージを深めたい人はこちらの記事を参考にしてください。
質問のスキル
【子どもが話したいことを質問する】これが子育てコーチングの質問のスキルの基本。さらに、子どもの深い思いや考えを引き出す質問のコツも解説。
子どもの良さを引き出したい人はこちらの記事を参考にしてください。
【質問のスキル】建設的な会話につながる質問のスキルを解説しています。
おすすめの記事
【ほめるな危険⁉】ほめるという概念がひっくり返ります!「ほめることは良いことである!」と信じている人に読んでみてほしい記事です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コーチングについて少しでも興味を持っていただけましたでしょうか。
私はコーチングって「あったかいなぁ」という印象です。
だからこそ、私はそのコーチングのあたたかさが好きなんですよね。
自分次第の子育てをするためも、コーチングを子育てに活かしながら、子育てを楽しんでください。
コーチングセンスは使い続ければ磨かれ、意識せずに自然と使えるようになるものです。
私のブログが少しでも皆さんの子育てのお助けになれば、とても幸いです。
自分の思い描く子育てができるかは皆さん次第です。
応援しています。
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