先日こんなツイートをしました。
ごめんなさいの儀式の弊害かも『ごめんなさい⇔いいよ』この儀式で最も納得しているのは、親や教師などの周りの大人たち。大人が安心したいため、けんかを終わらせたいための儀式だと思います。子どもの心は置いてきぼりです。でも、すぐに謝らないと相手(の親)が納得しないし、トラブルが大きくなりそうだから、私も親としてすぐごめんなさいをさせているのが現状です。でも、兄弟間なら時間をかけることができる。実際、大きなケンカの次の日くらいに本音がポロっと出てくることもあります。じっくり話を聴いて、子どもの心からのごめんなさいが出てくるまで、信じて待ちたい。
このツイートに大きな反響がありました。
きっと同じように感じている人が多いでしょうか。
そこで、この内容について子育てコーチングの観点から書いてみました。
この記事を読むと、ごめんなさいの儀式には意味が理由とその対策法が学べます。
結論から言うと「残念ながら学校や外の世界ではごめんなさいの儀式をするのが無難、でも家庭内では子どもの心を大切にできる」です。
大人のための「ごめんなさい」
「すいません。うちの子が。ほら、ごめんなさいしなさい!」
小さい子どもがお友達のおもちゃを無理矢理とったりすると、こんなふうに言ったりしませんか?
純粋に相手に申し訳ない気持ちや子どもにダメなことをしたんだということを教えたいという気持ちもあると思います。
しかし、そんな時間的な余裕もなく無理矢理ごめんなさいをさせていることが多いように感じます。
なぜなら、すぐに謝らないと相手(の親)が納得せず、トラブルが大きくなりそうだから。
さらには「あのお母さん、お父さん、謝らないなんて非常識!」と言われたくないという世間の目も気になります。
親である私たちが安心したいため、ケンカやトラブルを終わらせたいがためにごめんなさいをしていませんか?
もしかしたら、子どもの気持ちは置いてきぼりになっているかもしれません。
学校ではどうでしょう。
どうやら、事実を確認し、該当する子どもたちに指導をしたら、すぐにごめんなさいの儀式をすることが多いようです。
なぜなら、早くケンカを終わらせたいから。
クラスに安定をもたらしたいから。
そして、トラブルを解消させたという報告を保護者にしたいから。
学校の先生の気持ちもわかります。
しかし、早く終わらせたいがために場合によっては
- 謝りたくないのに、謝らないといけない
- 許したくないのに、許さないといけない
ということもあるように思えます。
もしかしたら、子どもたちの気持ちはおいてきぼりになっているかもしれませんね。
つまり、この儀式で最も納得しているのは、親や教師などの周りの大人たちなのです。
でも、ごめんなさいは必要じゃない?
こんな意見もあると思います。
では、大人に置き換えて仕事や夫婦間で考えてみましょう。
「なんで謝んないの?謝んなよ!」
上司やパートナーから納得していないのにと謝罪を要求されたら、腹立ちませんか?
逆に「謝ったんだからもういいでしょ?」
と心のこもっていないごめんなさいを言われても「いや、納得しいてないし」とムカつきますよね。
または、自分の大切な旦那や奥さんが無理矢理、謝罪をさせられていたり、形だけの謝罪だけで許さないといけない状況だと考えたらムカつきませんか?
これらと同じようなことを子どもにさせているのです。
ごめんなさいの儀式は本人同士の気持ちを無視していると言えます。
大人でさえ、納得していないことを謝罪させられるのは耐え難いことです。
心のこもっていない謝罪は相手をさらに苛立てさせる可能性だってあります。
そして、納得していないことを謝罪されても、それを許さないといけないのも耐え難いものです。
皆さんも、今でも過去の許せないとことの1つや2つありませんか?
それに対する謝罪があったとしてもなかなか許せますか?
きっと難しいと思います。
果たして、ごめんなさいの儀式に本当の意味はあるのでしょうか?
学校や外の世界では、ごめんなさいの儀式をしておいた方が無難
このように、ごめんなさいの儀式に意味がない理由をお説明してきましたが、
今の日本においては、ごめんなさいをしておいた方が無難かもしれません。
なぜなら、ごめんなさいの儀式をするのが当たり前で、すぐに謝らないと相手(の親)が納得せず、トラブルが大きくなりそうだから。
「あのお母さん、お父さん、謝らないなんて非常識!」と言われたくないという世間の目もある。
さらには「あそこの親、ごめんなさいしない非常識な人たちだから、あんまり遊ぶんじゃないよ。」と子どもの付き合いにも影響を及ぼすかもしれません。
正直なところ、私も親としてごめんなさいをさせているのが現実です。
せめて家庭内だけでは子どもの気持ちを尊重させよう
親として子どもの心を大切にしたい。尊重してあげたいというのも本音です。
だからこそ、私は外の世界では無理でも、家族や兄弟間だけでも子どもの気持ちを大切にしようとしています。
発達段階にもよりますが、じっくり話を聴くことができれば、自分の力で反省をし、自己解決することもできます。
私たち親はそのサポートをすればいいのです。
もちろん、幼児や小学校低学年くらいまでは、自分が何をして、どういう影響を与えたのか具体的に事実だけを教えてあげることが必要かもしれません。
また、親自身が同じことをされたらどう感じるか伝えてあげると、子どもは理解しやすくなります。
話しの聞き方についての記事はこちら👇👇
このようにしっかり話を聴くことができると、大きなケンカの直後にはごめんなさいができなくても、次の日にポロっと本音が出たりすることもあります。
ケンカした直後というのは興奮状態で自分の気持ちを整理しづらく、意地を張ってしまうものです。
タイミングによってはごめんなさいを言うもの難しい、許すのも難しいこともあるのです。
親として悔しいのですが、
安心安全のない外の空間では、ごめんなさいの儀式をしないほうが危険だと感じています。
だからこそ、家族内だけでも子どもの心を大切にしてあげたいのです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
当ブログではコーチングの観点から子育てのお悩みに答えています。
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