- どうせ僕には無理だし…
- 自信なんかないよ…
- 子どもが失敗を恐れてすぐあきらめてしまう
このように子どもの自己肯定感が低くて将来が心配ではありませんか?
このようなお悩みにお答えします。
実は「子どもには失敗してほしくない。成功体験を積ませたい!」という思いが暴走すると、子どもの自己肯定感が下がってしまうのです。
この記事を読むと、成功体験のデメリットと、成長体験を積み重ねることが子どもの自己肯定感を高めることができるということがわかります。
では、解説していきます。
なおこの記事は前編の【成功体験のデメリット編】と後編の【自己肯定感の高め方】の2部構成になっております。
では、まず前編をお読みください。
成功体験のデメリット
成功体験が大事!!なんて巷ではよく言われていますが、本当にそうでしょうか?
実は成功体験にはデメリットがあるのです。
- 油断や慢心が生まれ成長につながらない
- 失敗から学ぶ経験が減る
- 失敗に弱くなり、チャレンジできなくなる
デメリット1油断や慢心が生まれ成長につながらない
テストで良い点数をとった次のテストで失敗した経験はありませんか?
きっと「前回良かったから今回も大丈夫でしょ!」という気持ちが生まれた人も多いはず。
実は成功体験は油断や慢心のような気持ちを生み出してしまうこともあるのです。
上手くいった結果、油断や慢心が生まれ、成長につながらない場合があるのです。
デメリット2 失敗から学ぶ経験が減る
誰もが子どもには成功体験を積んでほしいはず。
それは裏を返すと、子どもに失敗してほしくないという思いではないでしょうか。
その結果、よかれと思って親が先回りして失敗をさせないようにしてしまうこともありませんか?
しかし、実はこの行為、失敗が怖くなりチャレンジできない子どもにしてしまう可能性があるのです。
例えば、子どもが失敗しないように、小学校高学年になっても親が時間割をチェックしたり、ノートに間違ったところを親がまとめて復習しやすいようにしてあげたりする行為。
さらに、たとえ失敗したとしても、「あなたのせいじゃないよ!」「ママのせいかもね!」「たまたま調子が悪かったのよ」なんて子どもに責任がないように声をかけることも。
また、親が解決策を与えてしまう場合もあるでしょう。
親の成功してほしいという願望が行き過ぎると、失敗して困ったり悔しさを味わうことや、その原因やどうしたら良いか考え成長する機会を奪い取っているのです。
失敗から学ぶ経験が少なることが2つめのデメリットです。
デメリット3 失敗に弱くなり、チャレンジできなくなる
失敗から学ぶ経験が少ない子どもは、失敗に対して弱くなってしまいます。
なぜなら、失敗から学び、そこから成長する危険が乏しいからです。
失敗に弱くなるのは当然ですよね。
また、失敗させないように育てることは「失敗はダメなこと」という認識を植え付けているともいえます。
敏感な子どもたちは、察します。
親からの「失敗するな」という無言の圧力が子どもにとって失敗を許されない状況を作ってしまう。
失敗することを過度に恐れてしまう。
その結果、チャレンジできない子ども・打たれ弱い子どもになってしまう可能性があるのです。
良い子が失敗すると必要以上にしょんぼりする理由がこれです。
失敗する自分が許せなくなってしまうのです。
失敗に弱くなり、チャレンジできなくなるのが3つ目のデメリットです。
成功体験のデメリットはわかったけど、失敗するよりはマシじゃない?という声が聞こえてきそうですが、そんなことありません。
次に解説します。
成功体験よりも成長体験が大切
- 成功は良いこと、褒められることである
- 失敗はダメなこと、恥ずかしいことである
これって本当でしょうか?いや、必ずしもそうではありません。
たとえば、その時は上手くいったとします。
しかし、自信過剰になり慎重さを失ったり、上手くいった要因を考えなかったりすると、成長する機会を逃してしまいます。
すると、おそらく次は失敗するでしょう。
成功体験が失敗を招いてしまうというのは誰にでも経験があるはずです。
しかし、失敗したとしてもその原因を分析し、次にどうしたら良いか考えることができたらどうでしょうか?
失敗から学び成長体験につなげることができれば、いずれ上手くいく可能性が高まります。
成功体験があっても成長体験がなければ意味がないし、失敗しても成長体験を積むことができれば、次につながります。
つまり、成功体験よりも成長体験が大切だったのです。
成功体験のデメリットや成長体験が大切だということがわかったけど、私の悩みは子どもの自己肯定感の低さなの!どうしたら良いの?
という声が聞こえてきそうですが、大丈夫です。解説していきます。
この続きは、後編の【自己肯定感の高め方】をご覧ください。
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