- 子どもがいつも自信がなさそうで、これからが心配
- だから、子どもの自己肯定感を高めたい
- でも、どう褒めたらいいかわからない
こんなお悩みにお答えします。
この記事を読むと、どんな状況でも認める声がけができるようになり、子どもの自己肯定感を高めることができます。
結論から言うと存在承認の声がけをすることが重要になります。
この存在承認の意識するようになってから、子ども達がいろんなことにチャレンジしたり、少しくらい失敗してもへこたれないようになってきました。
先日も、初めての乗馬やカヌー、プログラミングなどにチャレンジしてきたばかりです。
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存在承認とは?
存在承認とは相手の存在を肯定的に認めるメッセージのことを言います。
もっと簡単に言うと「ちゃんと見ているよ。ちゃんと気にかけているよ。大好きだよ。」という思いが込められているメッセージのことです。
存在承認は、次の3つに分類することができます。
- あいさつ系存在承認
- 事実だけをいう存在承認
- 変化に気づく存在承認
とてもあたたかく、ほんわかする声がけであり、子どもとの関係性や子どもの自己肯定感の土台となる大切な認める声がけになります。
では、これらの存在承認はどんな時に使えるのでしょうか?
どんな時に使える?
認める声がけと言えば、なにか良いことしたり、結果を出したりした時に言うイメージがありますが、存在承認はどんな時にも使えます。
だからこそ、「うちの息子、だらしないし怒られることばっかりして褒めるところないんだ…」という方の悩みも解決できるのです。
では、それぞれ3つの存在承認について解説していきます。
あいさつ系存在承認
「おはよう♪」「おやすみ♪」「車に気を付けていくんだよ♪」などのちょっとしたあいさつも存在承認の1つです。
「こんなあいさつのどこが特別なの?」と思われるかもしれませんが、逆に「おはよう♪」などのあいさつがなかったらどう感じますか?
- おはようがない朝
- おかえりなさいがない帰り
- おやすみがない夜
なんだか悲しい気持ちになりませんか?
つまり、これらのあいさつには人の存在を肯定的に認める力があるのです。
我が家でも、このような存在承認の声がけで、朝から子どもたちの笑顔を見ることができ、私もうれしくなります。
もちろん、中学生ぐらいの思春期中において、おはようが返ってこないこともあるでしょう。
それでも、なんとか続けてほしいのです。
なぜなら、やめてしまったら「うちの親、おはようも言わないんだよ…」と必ず言います。
いやいやいや、あんたが何も返さなかったから、言うのをあきらめたんだよ!!
と突っ込みを入れたくなりますが、ちょっとしたあいさつというのは、なくなってからそのありがたさに気づくものです。
そして、あいさつがないことに慣れてしまったら、子どもの心も離れてしまいます。
返事のないあいさつをするのは、とても悲しいことだと思いますが、思春期はそう長くつづきません。
だからこそ、まずは日常のあいさつを大切にしたいのです。
関連記事はこちら>>まだ間に合う!思春期の子育てをやり直したい親がするべきい1つのこと
事実だけを言う存在承認
私のおすすめは、とにかくただ事実だけを言う存在承認です。
事実だけを言う?どういうこと?と思わるかもしれませんが、複雑なことではありません。
たとえば、「朝早く起きたね。」「ごはん残さずきれいに食べているね。」などと声がけのことを指します。
どうですか?
もし、子どもが意識して早起きしていたりご飯をきれいに食べていたとしたら、うれしくないですか?
たとえ、それが意図的じゃなかったとしても、
「私のこと見てくれている!」という気持ちになりませんか?
つまり、目の前の子どもの姿を見て伝えるだけでいいのです。
- 「おいしそうに食べているね」
- 「楽しそうに遊んでいるね。」
- 「集中して絵を描いているね。」
- 「あら、今お片付けしているところなんだね。」
- 「宿題頑張っているね。」
どんな場面でも言えそうですね。
私も2児の母です。
このような声がけをすると、子ども達は少し嬉しそうにニヤッと笑顔を見せてくれます。
きっと、うれしいんだろうなぁと思います。
日々、存在承認のパワーを感じています。
もちろん、「楽しそうに遊んでいて、お母さんうれしいよ。」と自分の気持ちを添えたIメッセージで伝えてもOKです。
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子どもに合わせてある程度準備しておこう
すぐに言葉なんて出てこなかもしれない、と思うかもしれません。
でも、大丈夫です。
なぜなら、私たちは子どもの親だから。子どもの実情に合わせて、ある程度心の準備をしておくことができるからです。
例えば、ご飯を食べるのが好きな子どもなら「おいしそうに食べているね」「楽しそうに食べているね」と言えるチャンスが多いかもしれません。
元気で遊ぶことが好きな子どもなら「楽しそうに遊んでいるね」「仲良く兄弟で遊んでいるね。」と言えるかもしれません。
そして、落ち着きのある子どもなら「集中して絵本読んでいたね。」と言えるかもしれません。
このように、子どもの日々の生活を思い返すと、何を言うか準備ができるはずです。
準備をしておくことで、次第に慣れてスムーズに言えるようになります。
変化に気づく存在承認
友達や職場の同僚から「おはよう!あれ、髪切った?」と言われたらうれしくありませんか?
変化に気づいてもらえるというのは「私の存在に気づいてもらえている」という事の裏返しになります。
これは少し上級者向けの存在承認ですので、特に職場の人間関係の方が使いやすいかもしれません。
子育てでは子どもの様子が何かいつもと違うと感じたら「何かあった?」と子どもの話を聴いてください。
それは親としてのするどい感が働いている時かもしれません。
関連記事はこちら>>何があったの?事実だけを引き出す質問のスキルを解説
存在承認のメリット
存在承認のメリットを3つ紹介します。
- 居場所を感じられる
- 親子関係をより良くしてくれる
- 自己肯定感を高める
存在承認とは「ちゃんと見ているよ。ちゃんと気にかけているよ。心配しているよ。大好きだよ。」というメッセージのことを指します。
あなたはこの家に居場所があるの。家族みんながあなたのことを気にかけているし、大好きなんだよ。
こんなことを言われたり、そんな思いを家族から感じられたら親子の関係も良くなりますね。
そして、家の中に心の安心安全があるからこそ、いろんなことにチャレンジできるし、失敗してもへこたれないし、自己肯定感も上がるのです。
思いを伝えよう
コーチングにおいて最も大切なのがあり方です。
存在承認の根底には子どもに対して「大切に思っている。大好きだよ。」という親の思いが欠かせません。
どんなに存在承認のスキルがあっても「しょうがないから言ってやるかぁ」と心がなかったら、意味がありません。
敏感な子ども達には見抜かれてしまいます。
でも、プレッシャーに感じる必要はありません。
なぜなら、
「大好きだよ」という思いを持って伝えられる機会が1回でも増えたらOKなのです。
子育ては減点方式ではなく加点方式ですから。
この存在承認の声がけをつかって、言葉の裏側にある愛を伝えませんか?
ぜひ、この記事を読んで実践して、お子さんの自己肯定感を高めることができたら、とても嬉しいです。
承認のスキルは日常の中で使う場面がたくさんあります。
その他の承認のスキルの記事はこちらです。これらの記事も参考におすすめです。
ぜひ、お読みください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
では、また♪
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